ヒルベルトの数学ノート研究の英文論文(未発表)の和訳を開始して導入部と文献学的注意(付録的ページ)、そして、カント哲学の関する三つのノートの画像、翻刻、和訳、分析の節まで和訳して公開。
もう10数年も前に書いた論文なので、和訳していると、解釈が変わったりしてくる。哲学をかなり勉強したことも影響しているようだ。
カント哲学ノートの中の “Begriff der Stetigkeit einfacher als als der Begriff der ganzen Zahl”という文、以前は、als als は間に改行もあるため、書き間違いではと思っていたが、内容からして時空の共通の性質である連続の認識は、整数の概念というある意味で人工的なものよりもアプリオリだ、と言う様な主張であるような気がしてきて、”als der Begriff der ganzen Zahl”は「概念としての整数」という風な意味ではないかと思えてきた。
実際、”Nirgends geht das einfacher als als Selbststandiger.” とか”Als offentliche Person ist diese Zuordnung um einiges einfacher als als private.”などという文が Google books で見つかる。で、そういう感じで訳しなおしたが、あまり自信がないので、ドイツ語に詳しい人に問い合わせ中。
ということで、この部分は和訳がかわる可能性もある。