原稿完成

日々の記録

数学セミナーから依頼された原稿の第一バージョンが完成。まだ未完。6500文字程度との依頼だったが7000を超え、写真もゲーデル、ヒルベルト、デュ・ボア・レーモンと三つ入れたので分量の相談のためにとりあえず数学セミナー編集部に送った。

内容は不完全性定理の解説。高校生レベルを対象にして欲しいということだったので、極力数式など使わず、また、感覚を「感じて」もらうためにホーキングが theory of everything 万物の理論関係で言っていることを引用して書いた。

不完全性定理は物理と絡めて書くとわかり易くなる。もともとがエミール・デュ・ボア・レーモンのイグノラビムス関連だから当然といえば当然だ。

「我々は知らない。決して知ることは無いだろう」というデュ・ボア・レーモンの不可知論に敵意をもったヒルベルトが「我々は知らねばならない。知るであろう」と唱え、それを数学的に示すためにヒルベルト計画を実行しようとしたが、デュ・ボア・レーモンの不可知論の議論に似た仕組みの不完全性定理により実行できないことが判ったというストーリー。

京大文学研究科の教授だったころは、教えている学生が真似したり誤解したりするといけないので、一般受けする様な文章は意識的に書かないようにしていたのだが、このタガは外して自由に書いた。やはり書き易いし書いていて楽しい。こういう記事を書くの、もしかして10数年ぶりかもしれない。

12月号で円城塔さんという作家さん(知らなかっが有名な人らしい。最近小説読まないからなー)に協力してもらって、SFと絡んだ科学・数学の話の特集をするとのことで、「数学基礎論(知の階層)」というタイトルで不完全性定理について書いて欲しいという依頼だったのだが、調べてみても、不完全性定理をテーマにしたり、それが重要な役割をするようなSFもフィクションも目に付くようなものがない。それで「ゲーデル エッシャー バッハ」を引用してお茶を濁した。

ゲーデルが出てきたりするフィクションもなさそうだ。まあ、「ロジコミックス」というコミックがあって、これの主役はラッセルでゲーデルも出て来る。これが脚色はしているが基本的には事実に基づいているとうたっているものの、実は嘘ばかりよく言えばほぼすべてフィクションだというのはあるが…

チューリングが活躍する映画などはあるのに、これは大きな違いだ。ある意味面白い。

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