-情報・史料学ワークショップ-
コミュニケーション、知識、ソフトウェア 12月13-14日

2005年12月13,14日に「-情報・史料学ワークショップ- コミュニケーション、知識、ソフトウェア」を開催しました。このページは、その記録です。

ワークショップのアナウンス

ワークショップのプログラムと発表資料

12月13日(火)

10:00-10:50 J. Goguen(UCSD) (E)
題名: Value-Driven Design, Semiotics and Compassion
アブストラクト: It is difficult to design computer-based systems that satisfy users; failure is common, and even successful designs often overrun time and cost. This motivates user-centered design methods. But users often don't know what they  need. This motivates ethnography and iterative design. But these are slower, more expensive, and still can fail. We claim that values are a key to solving many problems in the design of computer-based systems. Algebraic semiotics provides a rigorous notation and calculus of representation that supports specifying functionality, structure and values, while compassion supports both better analysis and better ethics in design. Together they constitute a significant move towards value-driven design. Several case studies will be discussed.
資料

10:50-11:40 黒川利明(CSKホールディングス) (E)
題名: 十年後のソフトウェア工学--情報システムの立場から
アブストラクト:ソフトウェア工学が今後十年でどうなるかを、情報システムに関係するものとしての立場から考える。プログラミングやソフトウェアが、人間や世界の制度といった大きなソフトウェア=システムに含めて考えられるようになるというのが、大きな流れだろう。
資料
英語資料


12:00-12:50 二木厚吉(JAIST) (E)
題名:形式手法による問題モデルの検証(仮題)

アブストラクト:形式手法(フォーマルメソッド formal methods)による問題モデルの検証 について、証明スコア(proof score)による方法の概略を紹介する。また、実世界の問題のモデル化と検証の課題と展望についても述べる。

14:20-15:10 田中譲(北大) (E)
題名:知識メディアと知識フェデレーション
アブストラクト:1987年に研究を開始した知識メディア技術は、複合文書アーキテクチャに対する視覚的な部品化システムとして出発し、1993年以降は知的資源の再編集・再流通基盤アーキテクチャとして発展した。1998年以降は、Web上の再編集・再流通メディア技術へと発展した。本講演では、研究の推移を振り返り、2002年以降に始めた、Webおよびユビキタス環境における知的資源のアドホック・フェデレーション技術としての知識メディア技術に関する研究成果を紹介する。

15:10-16:00 西田豊明(京大) (EJ)
題名:会話情報学
アブストラクト:「会話情報学」は会話という現象を中心とした学際的な取り組みである. 会話エージェント,会話環境,会話コンテンツ獲得と管理,会話の分析とモデル化を中心に一つの研究分野として構造化されつつある.本講演では,会話情報学の構想,構成,主な成果,今後の展望について紹介する.
資料

12月14日(水)

9:40-10:30 茂木健一郎(SONY, 東工大) (E)
題名:The enigma of consciousness--time and beyond
アブストラクト:
Here I present some basic insights into the enigma of consciousness. The nontrivial problem of temporality in the information coding in the brain is analyzed, exploring its implications in a more broader context.

10:30-11:20 吉田純(京大) (J)
題名:CMC空間の社会学的意味
アブストラクト:CMC (Computer Mediated Communication)によって形成される社会空間についての理論を3つのタイプに分類し、それらをギデンズのモダニティ論の枠組の中に位置づけることを通して、CMC空間の社会学的意味を探る。
資料
英語資料

11:30-12:20 林晋(京大) (J)
題名: ソフトウェア工学と人文・社会科学 
アブストラクト: プログラム検証、Agile 法、UML、要求工学、ソフトウェア産業構造、などを例にとり、ソフトウェア工学の問題が、価値、チーム内コミュニケーションなどの問題と深く関連していることを、M. ヴェーバー社会学の合理性理論、生産工学、経営学等の考え方を援用しつつ指摘する。また、それらの問題へのアタックを容易にするためのツールとして構想されたシステム SMARTの現況と問題点を解説し、さらに、SMART のようなツールを、歴史学などの入り組んだ推論を必要とする人文学に応用する可能性について現実の数学史研究を例に論じる。
資料