追加資料
西田の思想と日本的思考
- おもしろ心理テスト あなたは東洋人?西洋人?
- 10分間の動画の内、特に2:38から6:16までに注目
- この様な東アジア人と欧米人の態度の違いは、心理学では context sensitivity (コンテキスト敏感性)というものの違いとして研究対象になっている。
- 多くの実験が行われ、また、論文がかかれている。一例。
- 林は、最初は上の動画で知ったので、もしかして眉唾物ではと、同僚の心理学の先生方に質問したところ、真面目な研究ですとの御返事だった。
- 実は、質問をした心理学者の一人が、発達科学で有名な板倉昭二教授で、ご自身でも日本人とアメリカ人の子供が成長する際に、context sensitivity がどの様に変化していくかの研究をされていた。
- 西田が西洋哲学の思想の根源と考えて、それを乗り越えようとして、「主語となって述語にならないもの」というのは、講演中のソクラテスの項の図の様なものだった。
- 動画にでききた、周囲の人たちから切り離された中央の大きな絵で描かれた人が、西洋の人たちには、この項の様に赤線 terminus で周囲から切り取られて見えるのだと考えれば、この考え方に東アジア人としての直観をもとに西田が違和感をもったのは納得できる。
- そして、その「孤立」を排して、そとが、つまりコンテキストに限りなく重点を置いたものが、西田の場所であっといえる。
- ただし、西田の場所は、それが私たちから遠く隔たるのではなくて、その場所、まさに、その所に私たちがいるもの。
- 西田幾多郎の入門書
- 西田自身によるもので比較的わかりやすもの
- 信濃哲学会のための講演: 哲学を勉強しようという学者でない人たちのための講演なので図なども入っていてわかりやすい。 場所の論理が、物理学の場の理論(電磁場などと言う時の場)をたとえに説明されている。
林の2015年度の講義「論理学の歴史」の資料から。
- 全集だけでなく、 複数の出版社から、これと他の論文などを数編まとめた本が出版されているので、探してみてください。