ゲーデルとヒルベルト計画の可能性(続き)
1933年ころに確定した意見 (全集)
- 数学の基礎の安全性を、その小部分の無矛盾性証明により絶対的に保証するという計画のオリジナルな意図は、不完全性定理からして達成不可能。これにより、計画が目指した本来の認識論的意義は非常に低下した。
- 無矛盾性証明は、より明確 (konkrete) なものに数学を還元するという極めて重要な数学的意味をもち、この側面は、不完全性定理でも全く損なわれない:ゲンツェンの証明論が例 → 関数解釈、竹内の証明論
- 安全性(認識論的)≠明確性(数学的)